2008年11月17日(月)
欧米人の超激太りの謎
ここ数年の間に、日本人よりも米国人の方が、野菜を食べる量が多くなったという調査結果が新聞などで報告されています。
これを受けて、
「日本食がいいという時代は終わって、今では欧米人の食生活の方が良くなっているんですよ。食生活に気をつけましょう」
という話を患者さんにするのですが、
「でも、欧米人には数百キロもある超激太りの人がいるじゃないですか。日本にはそんな人いませんよね?まだ日本人の食生活の方がいいんじゃないですか?」
と反論されると、返す言葉がありませんでした。
その謎が、昨晩放送された、NHKスペシャル 病の起源 第5集「糖尿病~想定外の“ぜいたく”~」で解決しました。
番組によると、
『欧米人は、数千年前から肉食に変わってきたのだが、脂肪分を摂るとインシュリンがうまく働かなくなるため、数千年の間により多くのインシュリンを分泌する体質に変わった。インシュリンが多く分泌されると、糖分がより沢山脂肪細胞に取り込まれるため、沢山食べれば食べただけ太ってしまい、数百キロといった異常な激太りをする人も現れるようになった。
しかし、日本人の食生活が欧米化してからまだ百年足らずのため、それほど多くのインシュリンを分泌する体質にはなっておらず、沢山食べたからと言って、それほど多くの糖分が脂肪細胞に取り込まれることはなく、激太りはしない代わりに、痩せていても糖尿病になってしまう』
とのことでした。
つまり、日本人は沢山食べても欧米人のような超激太りはしないものの、痩せたまま糖尿病になってしまいやすいということです。
やっと謎は解けましたが、何千年もの間に変化した体質だということであれば、日本のここ数十年の劇的な食生活の変化は、急激な生活習慣病の増加をもたらして当然ですね。
| 健康情報 | 11:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

