静岡ガンダムプロジェクト

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ニュータイプとは?

戦争の中での人間模様

 ファーストガンダムの魅力は、登場人物の人間模様にもあります。
 地球連邦軍が「善」でジオン公国軍が「悪」というありきたりな設定ではなく、また軍隊と軍隊の戦闘がメインというわけでもありません。
 宇宙移民の一般人が戦闘に巻き込まれてそのまま地球連邦軍に取り込まれ、強制的に兵士として戦うハメになるといった理不尽なドラマの中、戦争という中での登場人物個人の心の動きなどが細かく描かれています。
 
 戦争の中での恋愛感情、愛する者の非情な死、家族や兄弟との別れ、個性豊かな登場人物それぞれの性格や考え方の違いから起こる様々なドラマなど、決してロボット中心ではなくて「人間中心」に描かれた作品なのです。

アムロ・レイとは

 ガンダムのパイロットであり、物語の主人公がアムロ・レイです。
 地球連邦軍のエースパイロットなのにも関わらず、まだ15歳の内気な少年という設定です。
 
 アムロはスペースコロニーの一つである「サイド7」で暮らしていた、機械いじりが好きな、今で言うところの「オタク」な少年でした。
 ところが、サイド7では地球連邦軍が開発していたガンダムの動作テストが行われており、その調査のために侵入したジオン公国軍の攻撃に巻き込まれてしまったのです。
 
 その奇襲攻撃によって、地球連邦軍の正規のパイロットは戦死し、避難の際に偶然ガンダム(RX-78-2 ガンダム)の近くを通りかかったアムロは、ガンダムに乗り込んでマニュアルを片手に操縦し、ガンダムの性能もあって、攻撃していた2機のザクを撃破しました。
 
 そして、ガンダムの母艦であるホワイトベースは正規の乗組員のほとんどを失っていたため、アムロを含む避難のために乗り込んだ民間人が、そのまま戦闘員として戦争に巻き込まれていくのです。
 
 成行きで仕方なくガンダムのパイロットになったアムロは、常にネガティブな考え方が先に出てくる内向的な性格で、すねると爪を噛み、戦闘を怖がって部屋にこもったり、ついには脱走してしまうといった、ヒーローとは程遠いキャラクターでした。
 
 ところが、容赦なく繰り返される最前線での戦闘を経験する内に、アムロは短期間で驚くべき成長をとげ、正規の軍人以上の戦闘能力を発揮し、ジオン公国軍から「白いヤツ」(ガンダムの塗装が白なので)として恐れられる存在となるのです。
 
 ここで、幾ら急成長をしたとは言っても、1対1での戦いではなく、何機もの敵機との戦闘の中で、ガンダム1機が毎戦勝ち残れるというのは無理があります。
 そこで登場するのが「ニュータイプ」という考え方です。
 
 ニュータイプとは、簡単に言えば「異常に直感が優れた人物」のことで、見えていなくても周りの敵の動作を「気配」で感知し、攻撃を察知して回避。更に次の動きを先読みして攻撃するなど、戦闘において圧倒的な力を発揮できるという設定です。
 この能力によって、複数の敵機による攻撃の中でも大破することなく生き延びることができたというわけです。
 
 そしてアムロは、終戦までの約3ヶ月間で、戦艦9隻、モビルスーツ142機を撃墜という超人的な戦績を残し、1年戦争最高のニュータイプとして伝説の人物になったのです。
 
 アムロはニュータイプの中でも特に突出した存在という設定ですが、そもそもニュータイプというのは宇宙という特別な環境で暮らすのに適応して進化した“新人類”の概念です。  「周りは真空」とか「毎日の生活が死と隣り合わせ」というような、極限な環境にさらされている時に能力が発現するようです。

シャア・アズナブルとは

 ジオン公国軍のエースパイロットですが、アムロ以上に熱狂的なファンが多いのがシャア・アズナブルです。
 ガンダムにおいて、シャアほどその行動や考え方が物語に影響を与えているキャラクターはいないでしょう。アムロのライバル的な存在であり、「シャアがいなければガンダムは成り立たない」といっても過言ではなく、宇宙世紀におけるガンダムシリーズの最重要人物です。
 
 シャアは、1年戦争初期の「ルウム戦役」と呼ばれる戦闘において、赤く塗装された「シャア専用ザク」を操り、人並外れた操縦技術によって“通常の3倍速い”と言われる機動性を発揮して、たった一人で5隻もの戦艦を沈めたことから、「赤い彗星」と呼ばれて地球連邦軍を震撼させる存在になりました。
 
 その功績によって中尉から少佐に昇進したシャアは、部下からは絶対的な信頼を得ていましたが、実は本名はキャスバル・レム・ダイクンといい、父親はジオン・ズム・ダイクン「戦争勃発」参照であり、父親を暗殺したジオン公国公王のデギン・ソド・ザビを始めとするザビ家への復讐のために、ジオン公国軍に入隊したのでした。
 
 そして、ジオン公国軍内では正体を隠すために、「顔に醜い(火傷の)痕がある」と偽って常にマスクをしているのですが、マスクを外せば“金髪のイケメン”であり、一つ一つの自信に満ちたセリフもCMで使われる程カッコ良く、そのセリフに見合う実力を発揮しながら、でも本当の目的は復讐という影のあるキャラ設定によって、男性だけでなく女性のファンが多いこともシャアの特徴です。
 
 また、「赤が大好き」(パーソナルカラーが赤)という設定から、制服も一人だけ赤、搭乗するモビルスーツも赤に塗装と徹底しており、それがまた物語の中で特別に目立つ存在となっています。
 このホームページも、シャア色の赤を基調としていることは、もうお気づきでしょう。
 
 そんなシャアの人気は、ファーストガンダムの放映開始から現在まで全く衰えることなく続いており、30年経った今でも、「シャア専用○○」と名前のついた赤い製品が、毎年何かしら各社から販売されています。(バイク、ノートPC、携帯、カップヌードル etc.)
 私が最近聞いた笑える話としては、ある会社の展示会で、ノベリティとして三色ボールペンを“三色とも赤”にして、「シャア専用」と言って配ったところ、大人気であっという間になくなったのだそうです。
 
 シャアは、結局ニュータイプにはなりきれず、アムロの操縦するガンダムに苦戦しますが、一年戦争の終わりまでにはザビ家への復讐を成し遂げると共に、何とかガンダムと相討ちに持ち込みます。
 
 地球連邦軍のエースパイロットは、ガンダムという超高性能なモビルスーツに乗っているのにアムロというなぜか「ヘタレキャラ」なのに対して、ジオン公国軍のエースパイロットは、自ら指揮をとりつつどんなマシンでも乗りこなしてガンダムと互角に戦う優秀な「イケメン戦士」であるという、この絶妙なバランス感も、地球連邦軍側とジオン公国軍側のどちらのファンも増えることに繋がって、ファーストガンダムの大きな魅力になっているのでしょう。

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